【可愛い先輩のピンチ】かっこつけるはずの時間が地獄の時間に変貌

大学時代にレンタルショップでバイトをしていた
26歳溶接業に努めている男の、大学時代の体験談です。
6年前の春。
大学2年生の時、全国でも有名な某レンタルショップでアルバイトをしていました。
その日は夕方の勤務で、メンバーは2歳年上の綺麗な先輩と大学生なりたての女の子、同い年の男の子、私の4人でした。
店長不在に加えて美女2人と一緒では、集中して仕事ができるわけがありません。
この後別の意味でバイトに集中できなくなるなんて、この時の僕は思いもしませんでした。
お客様様の対応をした先輩が気持ち悪そうな顔で戻ってきた
あるお客様が「すみません、○○○はどこにありますか?」とカウンターに尋ねてきたのです。
私はレジ打ちをしていたので綺麗な先輩が対応することになり、ご案内しに行きました。
しばらくして先輩が帰ってくると、なんだか気持ち悪そうな顔をしています。
「具合でも悪いのですか?」と聞くと、先輩が「口臭がきつくて・・・」と困った様子でした。
私は口臭でそんなに気持ち悪くなるのかなと疑った反面これはチャンスだと思いました。
当時の浅はかな私は、先輩のピンチをフォローすれば自分の株があがると思ったのです。
さらに後輩の女の子にもかっこいいところを見せることができて一石二鳥ではないかと。
「先輩がかわいそうなので僕がレジに入ります」かっこつけて言いました。
先輩にかっこいいところを見せれば自分の株が上がると思ったが…
そんなことを言っているうちに、問題のお客様がレジにきたのです。
待っていましたとばかりにレジに向かいます。
「いらっしゃいませ、○カードはお持ちですか?」と元気ハツラツな私の声。
「あ、はい」とお客様が声を発した途端、すごい異臭がしました。
こんなにきつい口臭の人がいるのだと驚き、口臭のせいで全く業務に集中できません。
私は何のために率先してレジ打ちに入ったのか忘れ、はやくレジを済ませようとやっきになりました。
先ほどの威勢はどこへ行ったのやら。
息を吸えば吸うほど感情を顔に出さないのが精一杯で、ろくな接客ができません。
お客様に直接口の臭いについて指摘することもできませんし、接客業なのでマスクをするわけにもいかず辛く、苦しい時間でした。
女性にとって口臭は、顔や性格よりも重要
かっこつけるはずの時間が地獄の時間に変貌しました。
お客様が帰った後、先輩と口臭について話し合いました。
女性にとって口臭は、顔や性格よりも重要だそうです。
私は自分の口臭は大丈夫なのかと内心怖くなりました。
どんよりした気分になりかけたとき、奇跡が起きました。
先輩とご飯に行けることになったのです。
辛く、苦しい時間のあとには必ず楽しいことが待っているのだとしみじみと感じ、結果的にあのお客様には感謝することになりました。