【彼がガムをくれた意味】緊張しすぎて水分補給を忘れ私の口が乾いていた

初めて出来た彼氏と動物園で初デート
初めて彼氏ができた時、私は19歳、大学一年生でした。
中学校も高校も女子校だった私は男の人と話すというだけで、ものすごく緊張していました。
彼は同じサークルに入っていて、学年も一緒。
誕生日も近く、好きな歌手や好きな漫画など、共通点が多くあったため、こんな私でも気軽に話すことができ、付き合うことになりました。
夏休み、彼と初めてデートをすることになりました。
場所は動物園。
私はそれまで、男の人と出掛けた経験がなかったので、入念に準備をしました。
雑誌を買い、流行りの服を調べて、新しいワンピースを買いました。
前の日からカバンやアクセサリーを決め、お風呂上がりにはパックをして全身にたっぷりクリームを塗って眠りにつきました。
彼に少しでも可愛いと思われたかったのです。
彼がブドウ味のガムをくれた
待ち合わせは朝の10時に動物園の前。
五分前に着くと既に彼は水族館の入り口の近くに立っていました。
私を見つけて手を振る彼。
それだけでドキドキしていました。
その日はとても暑い日だったので、私は水筒にお茶を入れて行ったのですが、緊張していたこともあり、着いた頃にはすでに半分飲んでしまいました。
園内の自販機で買えばいいかと思い、そのまま動物園へと向かったのです。
入ってすぐにパンダがいました。
その愛らしい仕草や表情がとても可愛らしく、自然に二人の距離が近づいていくのがわかりました。
そのまま真っ直ぐ歩くと、次は大きなゾウがいました。
ゾウは長い鼻を器用に使って水を浴びていました。
それがとても気持ち良さそうでした。
喉がとても乾いていたので、羨ましく思いました。
「動物園って、可愛いけど臭いよねー。」と彼が急に言い、ぶどう味のガムをくれました。
ガムを噛むとぶどうのいい香りが口の中に広がって、動物園特有の匂いが少しマシになりました。
数分後、味がなくなったガムを紙に包んでゴミ箱に捨てました。
動物を見ているとまた彼がガムをくれた
お腹が空いたのでお昼ご飯を食べることになり、園内のカフェでハンバーガーを食べました。
少し休憩をし、そのカフェの前にある大きな池の周りを歩いてみることにしました。
綺麗な花が咲いており、その池にもペリカンやキツネザルがいました。
私がそれらを見ていると、彼がまたガムをくれました。
そういえば、飲み物を買うことをずっと忘れていたことに気づきました。
緊張していたので、そこまで頭が回らなかったのです。
閉園時間いっぱいまで楽しんでから、近くの公園に行きました。
少女漫画で見たようなシチュエーションの時にまたガムを!?
夕暮れ時のベンチに並んで座りました。
少女漫画で見たようなシチュエーションに私の胸は高まるばかりでした。
そしたら彼はまたガムをくれました。
彼は苦笑いしながら、「昨日にんにくでも食べたの?」と笑いながら言いました。
もちろん、初デートの前日ににんにくを食べるわけがありません。
とてもショックで、何より恥ずかしかったのですが、涙をこらえ笑顔で「そんなわけないじゃん」と答えました。
その時やっと今までくれたガムの意味がわかりました。