【来院された患者さん】歯周病で口臭が酷かった話

歯科医院で働いていると口臭がきつい人も来る
私は30代の歯科医院で働いている歯科衛生士です。女性です。
普段でも、とくに初対面の方は特に、口元に目がいってしまうのは職業病なのですが、鼻も効くようになり、歯周病のかたの匂いは過敏に反応してしまします。
口臭には様々な匂いがありますがどれも、不快になる匂いです。
歯科医院には、毎日たくさんの患者さんが来院されますが、とても口臭がきつい方もいらっしゃいます。
しかし口臭のある方は、自分自身での口臭に気が付いていないかたが大半です。
歯周病で口臭がキツかった
その日来院された方は、歯が欠けてしまったという訴えで来院されましたが、お口の検査をしたところ重度の歯周病でした。
しかし、患者さんには、歯周病という自覚は全くないようでした。
その患者さんは歯周病の治療も必要となり、歯周病の治療もすることになりました。
患者さんの近くに行くと、もう歯周病の独特な匂いが漂っていました。
匂いを文章で伝えるのは、なかなか難しいのですが、わかりやすく説明するとすれば、生ごみが発酵して腐ったにおいとでも言いましょうか。
そういった類の匂いがお口からしていました。
患者さん自身歯周病の自覚は全くなかった
お口の中を見ると、べったり歯石汚れが付着していました。
歯肉の炎症もかなり強く、口腔内環境はひどい状態でした。
患者さんの口腔内を検査する為に、唾液が付着したままだと見えづらいので、エアーをかけて唾液を飛ばすのですが、その時はモロにお口の中の匂いの空気がお口の外へ出て来るので地獄でした。
歯周病の自覚のない患者さんに歯周病の説明をしていく中で、歯周病の怖さがだんだんわかってきたようで、びっくりされていました。
口臭についてもきちんとお話をしたところ、患者さん自身も思い返せば口臭があったのかな?っと思う出来事があったようですが、あまり気にはしていなかったようでした。
患者さんとのお話し中も、マスク越しにもかなりの匂いがしていました。
出来る限り匂いがスタンダードに伝わらないよう、マスクを二重にしたり工夫しながら、匂いと戦いました。
部屋に臭いが残る程の口臭だった
診察室は個室でしたが、診察中はもちろんでしたが、治療が終了して患者さんが帰られたあとも歯周病のにおいがまだ消えず、消臭スプレーをしなければいけないほどの、後を引く匂いでした。
口臭のある方を今まで数多く診察してきた先生、スタッフも、かなりのダメージを受けていました。
この患者さんが来院された時間帯がお昼ごろでしたので、この日の昼食は食欲が戻るまで、少し時間がかかったのを覚えています。
歯周病の匂いは、ずっと鼻に残る匂いで、匂いが消えるまで時間がかかります。
昼食前となるとかなり食欲減退します。