【初めての彼女】初デートで振られてしまった話

人生最大の大勝負
僕は今から人生の大勝負に出る。
バイトの帰り道の細い路地。
人通りは少なくとても静かだ。
僕の心臓の音が相手に伝わるのではないかと思うくらい静かだ。
「はるこさん。 好きです。付き合ってください!」
「はい・・・よろしく お願いします。」
僕は生まれて初めて彼女が出来た。
小中高と特に目立つことなく過ごしてきた。
頭がいいわけでもない。
スポーツができるわけ でもない。
全て中の下。
もちろん、彼女なんてできたことがなかった。
初めて彼女が出来た
大学に入っても目立つことなく毎日を過ごしていたが、僕はバイト先のはるこさんに惹かれてしまった。
そして20歳にしてようやく初めての彼女が出来たのだ。
「はるこさん。これからよろしくね。」
「こちらこそ宜しく。じゃあ、また明日ね!」
僕は家までの帰り道、 今まで感じたことのない嬉しさと喜びに胸を躍らせながら家路についた。
僕は初めて彼女ができたことを誰かに話したくてたまらなかった。
友達に彼女が出来たと報告
翌 日、大学へと向かった僕は昼休みに友人達へその事を報告した。
「俺さ・・・彼女できたんだ。」
「お、マジかよ。 やったじゃん。デートの約束とかしたの?」
僕は彼女はもちろん、デートの誘いなど一切したことがなかった。
友人は畳み掛けるように「キスとかはしたの?まだ?」と問いかけてきた。
「まだなんだよなぁ。今日の夜にでも誘ってみよう。」
身だしなみを整え、初デートの待ち合わせ
大学から帰った僕は、早速はるこさんに次の日曜日にデートのお誘いをした。
返事はオッケーだった。
日曜日まであと4日。
待ち遠しくて仕方なかった。
そして、 その日はきた。
朝の目覚めはすごくよかった。
ジェルで髪を整え、ヒゲを剃る。
服は一 番気に入っているものを選んだ。
集合場所には30分も早く着いてしまった。
30分後、 「ごめん!お待たせ!」はるこさんがやってきた。
今日はなぜかいつもより可愛く見えた。
無事デートは終了
僕の考えたデートプランは、まずは遊園地へ行き、その後ご飯を食べて彼女を家まで送るというベタなデートコ ースだった。
デートは大きな問題もなく、楽しく過ごすことができた。
そして、帰り道。
彼女の家の前に着いた。
そう、最後のプランはここでキスをすること。
「はるこ今日はありがとうね。」
「こちらこそありがとう。また遊ぼうね」
そう言って後ろを振り向く彼女に、「待って!」僕は呼び止めた。
「目つぶってくれるか?」僕は彼女にそう言い、彼女は目を閉じた。
彼女との顔の距離が縮まる。
キスした瞬間『臭っ』と言われる
そして、唇が触れたその時だっ た。
「臭っ。」触れた唇は一 瞬にして離れた。
彼女から離れたのだ。
「ねぇ、口・・・ まぁ、いいや。じゃあ。」
僕 は一瞬の出来事で頭が真っ白になった。
彼女の去っていく背中を見ることしか出来なかった。
僕は家に着き、ベットに横になった。ピロピロリン。
携帯を見ると彼女からメ ールが来ていた。
『今日はありがとう。やっぱり付き合ってみたけど違うみたい。別れようごめんね。あと、口の臭い治した方がいいよ。』
あまりにもストレートすぎて言葉も出なかった。
こうして、僕はの初めてのお付き合いは儚くも散ったのである。