【臭いに慣れていたはずなのに】我慢できず言ってしまった話

小さい頃からいろんな匂いを嗅いで来た
口臭は人間関係にもヒビを入れる、これはそのリアル体験を綴るものです。
私は昔から鼻が敏感で、母親の香水に始まり親戚のおじさんの体臭や兄弟の整髪料、ありとあらゆるものを嗅ぎ取っていました。
十年以上もそんな生活をすればさすがに慣れ、中学からは満員電車で通学しています。
香水を浴びてるのかと思えるおばさんも、汗だくで呼吸の荒いおじさんも、化粧の臭いプンプンのお姉さんもスルー。
高校の頃は見事なポーカーフェイスを被れるまでになりました。
しかしたった一つ、あまりの悪臭にガラスの仮面が取れるどころか人を傷つける反応になったことがあります。
可愛い友人の口臭がヤバかった
それは友人の口臭。
当時17歳です。
その同級生の臭いが耐えがたいなんて想像つきますか?
まさかスーツぐっしょりの汗臭いおじさんよりもアレな臭いがあるだなんて!
それもクラスで可愛いと噂されていた女の子が…
場所と時間は生徒も社会人も多く乗り込む朝の電車内。
当然満員電車で乗車率120%のぎゅうぎゅうのすし詰め状態、逃げる場所などありません。
仲の良い彼女と会えて嬉しかった気分は「おはよう」の挨拶で吹っ飛び、嬉しそうに昨夜見たドラマやテストの話を続ける彼女の口臭を至近距離で浴びる羽目になりました。
とうとう耐え切れなくなって…
犬猫を飼っていたので、動物の生臭さはよく知っています。
それが耐えられない人がいるということも。
でも人の口臭はそんなもの目じゃありません。
傍に居続けられない悪臭の中の悪臭です。
ポーカーフェイス? 裸足で逃げ出しましたね。
ただでさえ締め切った満員電車内の通気は最悪です。
そこに向かい合ってくっつき合い周囲から押されながら私たちは乗り込みました。
少し距離を置いた場所からの「おはよう」で笑顔が崩れた私が、そう長いこと我慢できる筈もありません。
息を止めてみました。臭います。
顔を背けてみました。臭います。
話題の尽きない彼女の呼気は止まることがありません。
あらゆる我慢をしてもごまかされてくれなかった悪臭に、ついに音を上げてしまいました。
限界だったから、言ってしまった
満員電車で。
締め切られた車内で。
「口が…臭いっ…!」
こちらも半泣きでしたが、相手の顔も凍り付きました。
周囲も固まっていたと思います。
同乗していた別の友達に相当絞られたものの、私も限界だったのです。
トラウマになった苦い思い出
臭いを指摘することが如何に失礼か、心を傷つけるか知らないわけではありません。
ですが口臭というのは自覚してる以上に酷いもので、耐えがたいものなのです。
長年かけて臭いに耐性をつけた私が言いきりましょう、一人でも「口臭いよ」と指摘されたら十倍以上の人がそれを感じてると思って良い。
そして傷つけてはと煩悶してるに違いないんです。
その人のために。
ただ臭いだけならともかくも、内臓疾患が原因なこともあります。
私と友人のトラウマ体験のように、後々苦い思い出になることも。
お互い悪気は全くないだけに、双方被害者になり得ます。
どうか一人でも多く、口臭トラブルを人間関係含めて知られますように。