【モテたくてバンド】でも昔から口臭で悩んでいた話

大学から一人暮らしを始めた

私は28歳の会社員です。

今日は、私の大学生時代の失態と苦い思い出について語りたいと思います。

私は大学生の時に、バンドを組んで、音楽活動をしていました。

私の担当はドラムで、メンバーは高校からの友人が1人と大学で見つけた2人を合わせた4人です。

大学時代のほとんどの時間をバンド活動に捧げていたといえるくらい音楽に熱中していました。

私達のバンドは自分たちで、作曲や作詞をしていたので、必然的にメンバーで過ごす時間が長く、音楽の制作活動以外の時間でも互いの家を行き来し合う仲の良い4人でした。

私と高校時代からの友人は実家から大学が遠かったために、大学の近くで、1人暮らしをしていました。

親の目から離れて、アルバイトである程度の収入を得て、自由に使えるお金も多かったために、ほとんど毎日を二人のどちらかの家で、宴会といった生活を過ごしていました。

そもそも、なぜ僕がバンドを組もうと思ったかというと、よくある理由ですが、モテたかったからです。

浅はかな考えではありますが、バンドを組めば女の子からモテると思っていました。

バンドを組んだ当初なんかは、演奏自体もひどいもので、女の子どころではなかったのですが、ある程度の経験を積んで、バンドのファンが出来たあたりから、私個人のファンも出来て、当初の思惑通りモテることが出来たと自負しております。

ライブをすれば、するほど大学内での人気も出てきて、正直、調子に乗っていた面もあります。

そんなイケイケな私でしたが、私には幼い頃からの悩みがありました。

それは他の人に比べて口臭がキツイということです。

幼い頃に、弟に「臭い。」と言われて気づき、それ以来口臭が悩みになっていました。

人と話すときの距離を考えたりしながら生きていました。

自分の中ではこの悩みとはずっと付き合っていかなければならないと思っていました。

しかしある日ネット上で見つけた記事に目を奪われました。

その記事には口臭を消すサプリのことが書かれており、口コミを見ても評判は良いようでした。

大学生の私にとっては簡単に買える額ではありませんでしたが、今までの悩みが消えるのではないかと、藁にもすがる思いで購入を決めました。

注文をしたものの、人気がすごくて配送までに時間がかかるというお知らせがありました。

1週間ほどは、今か今かと待ちわびて待っていましたが、1週間を過ぎると音楽活動や大学生活が忙しいこともあり、注文したことなど、すっかり忘れていました。

ライブも近くて音楽活動が忙しい時なんかは私の家で、メンバー4人が3日以上寝泊まりすることもありました。

そして、その日もライブの演出について、私の家で、ミーティングをしていました。

「ピンポーン」と我が家のインターホンが鳴りました。

応答したところ、配送業の方が立っており、印鑑を押して、荷物を受け取りました。

荷物を受け取った時には、口臭のサプリのことなど、すっかり忘れていて、実家の母が食料でも送ってくれたんだろうと、思いました。

ミーティングも一段落したときに、小腹がすいたので、先程の荷物から食料を選ぼうと思ってメンバーと一緒に開けました。

すると、中身は荷物ではなくて口臭のサプリです。

外観ですぐわかるような箱に入っておりました。

私はびっくりして、すぐに梱包を閉じましたが、しっかりと見られていました。

その瞬間の私の心境としては、からかわれるんではないかと思いましたが、メンバーは見てみぬフリでした。

その時に、私は彼が私の口臭が臭いのを知っていたんだと悟りました。

必死に隠していたのが無駄でバカらしくなりましたが、この先も口臭を隠すのは私の人生のタスクなのだと悟りました。