【父親の口臭】特にお酒を飲んだ後の口臭は強烈で嫌だった

父親の口臭がとても強烈だった

当時、私の父は60代。

サラリーマンを続けながらごくごく普通に生活しています。

ただ、たったひとつだけ普通じゃないものがあります。

それは口臭。

とにかく父の口臭の強烈な臭いときたら、本当にすごくて「鼻が曲がるってこういうときのことをいうんだよな」と思うほど。

昔から家族中で気にはなってはいました。

特にお酒のあと、朝起きたときなどはもんのすごくかおってくる。

「へんん～」と口がへの字になるようです。

あの臭いをなんと表現したらよいのかわからなかったので調べてみました。

すると硫黄とかメタンとかいう単語が出てきました。

「やっぱくさいんじゃん」中学生だったわたしはおもいました。

硫黄やメタンて、毒ガスとか体に悪そうとか、そういうイメージしか出てこない。

想像するだけでもそうとう体に悪いのだろうなと思います。

口臭の原因のひとつは、舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌の上の汚れ。

あっかんべーすると時々舌の色が白い人がいるけど、あれが舌苔らしいのです。

本来の健康な舌の色はピンク。

こどもの舌のようなピンク色なんだとか。

あと考えられる原因に歯周病があるといいます。

歯周病とは、歯と歯ぐきの間にたまった汚れからバイ菌が発生。

悪さをするのだとか。

歯を磨くと血が出る人がいますが、あれは歯周病の症状のひとつらしいです。

あとは肝臓が悪くなったからなど、原因は色々あるようです。

父はというと、よくお酒も飲むので肝臓が根底にあって、血も出ていたから歯周病もある。

舌の色も白かったのですべての原因が当てはまりそうです。

なんとトリプルバンチです。

親族四人で食事をしていたときのこと。

わたしはなにかが匂ってきていると感じました。

「あーまただ」お酒を飲んでいた父から発生する硫黄臭。

私(くさーい、くさーい、はずかしいなあ) 周りの人は顔にも出さずに笑顔でおしゃべりを続けています。

私(こんな強烈な臭いなのに気づかないわけがない。それとも、鼻でもつまってるのかな？) そんなことを考えながら食事は終わり帰路につきました。

ある日、叔父にこっそり聞いてみたことがあります。

私「お父さんの口臭大丈夫？」

叔父「うん？ん、んー」(何やら考えている感じの表情)

私(なんか困ってる？口臭が臭いのはしってるんだなあ。はずかしいなあー) 母に呼ばれ、それ以上はなにも聞けませんでした。

どうして叔父は臭いのをわかっていて父と一緒にいるんだろう？

食事だって嫌なら断ってもいいのに。

色々考えを巡らすうちに眠りこけてしまいました。

目が覚め、メールが来ていることに気がつきました。

叔父からでした。

【お父さんの話だけど、あなたのお父さんはいろんなことを知っているね。わたしはとても尊敬しているんです。臭いのことは気にしてないよ。ただ、何かの病気でなければいいなと心配はしています。】一気に胸のなかに暖かいものが込み上げてきました。

同時にあんなに口臭を嫌っていた自分が情けなくなりました。

あれから何年かたち、最近の父はというと、何が起こったのか、自ら口臭ケアをしています。

タブレットを買ったり、スプレーを買い、人と会う前は口のなかに「シュッ」その姿をみると、なんだかほっこりする私なのでした。