【お世話になった先輩】でも生ゴミみたいな口臭に耐えられなかった

いろいろとお世話になった12歳上の先輩
現在30代の会社員である私が、入社から3年目くらいで出会った「口臭」の被害。
当時の私はまだまだ駆け出しで、部署の中でも力を認めてくれる人は少ない時代でした。
そんな時、助けてくれたのが、この年の4月に異動でやってきた12歳上の先輩(男性)でした。
初めて会ったとき、先輩は「おれもこの部署は1年目だ。君とそれほどキャリアは変わらないから一緒に頑張ろう」と10歳以上年下の私に声をかけてくれたのです。
実際に仕事をしてみると、先輩は不器用ながら慣れない新部署での仕事にも真摯に取り組み、同じ現場で働く私のことも気にかけ、ベテランではなく、あえて私を仕事のパートナーに指名してくれることもありました。
2週間以上に及ぶ長期出張にも連れて行ってくれ、少しずつ経験を積んだ私は、会社の中でも少しずつ仕事の力を認めてもらえるようになりました。
外回りから帰ってきた先輩の口臭が…
そんな大切な先輩のことをこうして告発するのは、後ろめたい気もしてきましたが…書かせていただきます。
先輩が同じ部署にやってきて2年が過ぎた、秋の日のこと。
その日はとても寒く、外回りから帰ってきた私は、ほっとしたように自分のデスクに座りました。
そこに、同じく会社に戻ってきた先輩が返ってきたのです。
「よぉ~、外回りお疲れさぁん」と、のんびりしたいつもの口調で声をかけてくれたのですが。
私の視界は、鈍色に染まりました。
もー!!とにかく、何を食べたらこうなるの?!と頭の中が痺れるほどの臭いだったのです。
「今日はどこ行ってきたんだ?」と、聞いてくる先輩に言葉を返そうと息を吸おうとするのですが、そのままこちらがえずいてしまいそうで、吸えない!!
今思い出すだけでも、ちょっと気分が悪くなる…。
ラーメン?餃子?ハンバーガー?…もう何かを食べたことによる口臭というより、もう、生ごみに顔突っ込んだようなあの臭い。
朝の新宿歌舞伎町のような、得体のしれない食物が、粗く混ぜ合わさって、そこかしこに捨て散らかされたあの臭いが、なぜ口からするのか!
我慢しながらなんとか言葉を絞り出した
でも、私と先輩にはたくさんの思い出があります。
とにかくそれを脳内でランダム再生し、「あぁ、えぇ、まぁ」ととにもかくにも返しますが、もうそれ以上の言葉が浮かばない。
自分の目の前が茶色く見えるような、強烈なその臭いに、はやくその場を離れたいのですが、元来おしゃべり好きの先輩は、離してくれません。
おそらく私の顔のパーツは、顔の中央に寄っていたのではないかと思います。
このままでは呼吸が出来なくて倒れる。
「そういえば、○○さん(別な部署の先輩と仲のいい社員)が、さっき探してましたよ?」
と私は言葉を絞り出しました。
「あ、そうなの?あいつ、用があるなら自分から来いよなぁ!」とその先輩は立ち上がり、デスクを後にしてくださいました…。
(な、何とか、助かった…)心の中でそう思った私は、先輩のデスクと反対方向を向いて、目を閉じて深呼吸。
古い社屋にブラック企業の私の会社。
そこで吸った一番おいしかった空気は、この時だったかもしれません。